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5※



気が付くと、いつの間にか真奈は呂布の膝に座っており、呂布と向き合う形になっていた。
「奉……先……(ドキッ)」


知らない。
こんな…優しそうな表情の呂布なんて知らない。




一瞬、胸が高鳴った。
が、真奈は呂布の事を少し好ましく思っただけでそこから感情が発展する事は無かった。
それでも、呂布の優しそうで、それでいて哀しみを秘めた瞳は真奈の心に焼き付いた。


ジュブジュブッ
「あっ…っん」
本格的に呂布の指が侵入してきた。
久しぶりに入ってくる慣れ親しんだ呂布の指。
真奈の身体はだいぶ熱を帯はじめた。



こうした快楽も慣れてきてはいる。
痛みも特に無く、気持ち良いのだから尚更悪い気はしない。
でも、心のどこかでは…自分が好きになった“誰か”とやりたいと思った。
“好き”がどんな感情かはわからないが。



クチュ…クチュ…
ゆっくりと指が抜き差しされる。
「んッ…ふぅッ」
腕を呂布の首に回し、快楽に堪える。
呂布「声を聞かせろ。ここには誰も来ん」
そう言うと、呂布は指を真奈の感じる場所ばかり狙って動かした。
「あッ、だ…めぇっ」
押し寄せる快楽に、真奈は呂布の身体にしがみついた。






この時、真奈も呂布も気付いていなかった。
自分達を見る二つの視線に。
自分達が視線の主からすればまるで恋人のように見えているとは気付かず、二人は行為を進めていった。



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あきゅろす。
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