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4※



呂布の唇が真奈の首筋に吸い付く。
チュッ
それと共に呂布の手が真奈の身体を布越しに触れてきた。
「あっ、奉先っ…駄目…」
久しぶりに受けた、最も慣れ親しんでいる呂布からの愛撫に真奈は早くも身体が熱を帯びるのを感じた。
呂布「もう…我慢できん」



この部屋は人が来ない場所で良かった、と真奈は思った。
ここら一帯は前の領主が財産を貯め込んでいた所で、もぬけの殻となった今では誰も寄り付こうとはしない。
とはいえ、誰かが通らないとも限らないので真奈は声を抑えるしかなかった。
そうして声を押し殺そうとする真奈が面白いのか、呂布はわざと真奈の感じる場所に狙いをつけて触れてきた。
「んんっ、あっ、んっ」
こうして久しぶりに聞く真奈の声は自分を極限まで高ぶらせた。



ゆっくりと服の隙間から手を入れていく。
真奈の肌の感触が懐かしく、少し触れただけで興奮した。
つんっと胸の飾りを指で摘まむ。
「んっ!」
びくんっと真奈が震えた。
これからもこんな日々が続いて行くのだろうと呂布は思った。
しかし、それは真奈の発する言葉によって崩れた。


「奉先…ん、今日で最…後にして」
呂布「……どういう事だ」
攻める手を止めず聞き返す。
「奉先が…うちをどう思っとるか知らんけど…っん。うちは…奉先の事っ、何ともっ、思って無いから…んんっ。もうっ、こういう事されるんっ嫌やからっぁ!」
真奈が話している間、呂布の手の動きはどんどん激しさを増し、いつの間にか下の方も下着越しに擦りあげている。




今、真奈は何と言ったのか。

“何とも思っていない”?

それは、呂布に衝撃を与えた。
嫌われるのは確かに嫌だ。
だからと言ってそんな事は望んでいなかった。
自分から真奈が離れて行く。
こうして身体を繋げる事を嫌っていた事を気付こうとしなかった自分が愚かだと思った。
結局、自分は真奈に依存しているだけなのだ。
手を止める事も出来ず、真奈の身体からの快楽を求める本能が、呂布を動かしていた。


呂布「………わかった」
小さくぽつりと呟かれた言葉は、快楽に意識が向いていた真奈の耳には入らなかった。




クチュックチュッ
下着越しでも真奈のそこが濡れている事がわかる。
もう、味わう事が無くなるであろう真奈の身体を隅々まで丹念に愛撫していく。
その手つきが今までよりも遥かに優しいもので、いつも以上に真奈は感じていた。
「んっ、んんっ」





正直、呂布は自分の言う事等聞いてくれないと真奈は考えていた。
しかし、思い返してみると案外そうでも無かった。
剣の訓練だってそうする事で真奈が望む結果に繋がるとわかっているので容赦しなかったし、少なくとも行為をする上で真奈の要求を少しばかりは聞き入れていた。
その事に、真奈は今更ながら気付いたのだ。
少しだけ呂布に対する認識が変わったとはいえ、それ以上何かをするでも無かった。
どちらも遅かったのだ。
かといって、二人が恋仲になることはどうしても出来ない事だった。
真奈にその気持ちなど芽生えないのだから。



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