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雅治が時々口にする“真奈”という人物に興味を持っていた。
まだ若いのに、妙に大人っぽい雅治が表情を崩しながら心配する女。
詳しく聞けば聞くほど会ってみたいと思った。
月日が経ち、呂布と共にいる少女が真奈ではないか、という話になった。
雅治が珍しく感情を表に出して否定していたが……事実だった。
常に呂布と共に行動し、表情の無いまま人を斬る―――
それが今、自分の目の前にいる。
雅治が言った通り、表情が変わらない…無表情といっていい顔の女。
普通よりは少し上…といったところか?
あの呂布が配下となってまで側にいたいと思うほどの女。
会ってすぐに欲しいと思った。
顔は無表情に見えたが、そのどこか冷めた強い目に惹かれた。
なるほど…雅治はこれに気付いていたのか。
確か、見た目より精神の年齢が上だと言っていたな。
面白い。
必ず手に入れたい。









孫堅「オレの方が呂布よりも凄いぞ?」
「いや、凄いとか言われても……」
孫堅「どうだ?今から試してみるか?」
「いやいやいや、試さんし!ていうか近い!」
いつの間にか孫堅は真奈の目の前まで来ていた。
しかも真奈の顎をくいっと持ち上げている。
「ちょ、景ちゃん!仁王!この人どうにかして!!」
真奈が必死に孫堅を押し退けていると、扉が勢い良く開き跡部と仁王が物凄い速さで入って来た。


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あきゅろす。
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