8
じ―――
「えっと……何でしょう?」
孫策に続き孫堅からも見つめられ、真奈は困っていた。
孫堅「おぉ、すまんな。それで本題だが……」
「?」
孫堅「お前が今まで呂布と共にいたというのは本当か?」
「まぁ……今も一緒におるけど……」
孫堅「そうか……」
話しかけてきたかと思えばすぐに黙り込んでしまった孫堅に、真奈は戸惑っていた。
「それが何か?」
孫堅「いや、手放そうとしないほどの女とはどんなものか気になっていてな。それでこうして実物を眺めているのだが……」
「……すいませんねぇ、顔のつくりが普通で。っていうかうち自身が知りたいですよ。何でかなって…」
それは、真奈にとってずっと疑問だった。
呂布自身、真奈に対してそういった感情を言葉や態度で見せた事はなかった。
(真奈がニブいというのもあるが)
孫堅「真奈……といったな?」
「?そうですけど……」
孫堅「呂布と床を共にしてどうだった?」
「は?」
いきなり何言ってんだこいつ的な目で真奈は孫堅を見た。
真奈の様子等気にも止めず、孫堅はさらにこんな事を聞いてきた。
孫堅「呂布と交わってどうだったのかと聞いているのだが?」
「どうって言われても……」
明らかに答えづらい質問。
孫堅はニコニコしながら答えを待っている。
「その……奉先としかしてないし、そんな聞かれてもよくわからんのですけど……」
恥ずかしそうに小さな声で真奈は答えた。
顔を赤くする真奈に、孫堅はとんでもない事を言った。
孫堅「どうだ?オレと一度交わってみないか?」
「……………は?」
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