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「ずっと考えとった…。もしかしたらうちのせいで二人がここの世界に来てしもたんやないかって。うちが近くでおったけん、巻き込んでしもたんとちゃうかなってずっと思とった…。ごめん……。ごめんな?こんな所来させてしもて……。絶対…絶対元の世界に戻してあげるけん」
それは……跡部と再会してずっと思っていた事。
“異端”の存在だった自分がいるため、二人に何かしらの影響を与えてしまったのではないか。
そればかり思っていた。
仁「真奈のせいやなか…。真奈のせいやなかよ……」
真奈の頭を仁王は優しく撫でた。
仁「オレの方こそすまんかったなぁ…。真奈がつらい時に側におれんで……」
跡「オレも……。お前が悩んでいる事に気付いてやれなくてすまなかった…」
「こっちこそごめん…本当に……」
跡「泣くなよ…。お前のせいじゃねぇんだから」
仁「そうじゃ。真奈に泣かれたらどうしたらえぇんかわからんようになるきに……」
「うん……」
跡「いいか?今後絶対自分を責めるな。オレ達がこうなったのはお前のせいじゃない。わかったな?」
仁「そうじゃ。絶対に自分のせいだと思うんじゃなか。オレ達は別に気にしちょらんから」
「……うん」



優しい……。
こんな自分に何て優しい言葉を。
絶対守らなければ。
二人だけは絶対……


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あきゅろす。
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