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その頃、諸葛亮は……
孔明「この度は我らを城内へ入れてくださり、ありがとうございます」
孫堅「いや、こちらも気になっていたからな。噂の人物がどんなものなのか」
孔明「簡単に言えば“自分”を見せないからこそ、誤解されやすい方かも知れませんね。孫堅殿もあまり先入観を持たない方が良い」
孫堅「……ほぅ」
孔明「まぁ、ただの小娘と思わない方が良いという事ですね」








再び真奈達―――
部屋に通された後、真奈はこの世界に来て自分の身に起きた事を全て話した。
呂布と共にいた事、身体の関係を持っている事、人をたくさん殺した事――。
そう言う真奈の表情があまりにも真剣で、仁王はそれが事実だと思い知らされた。
仁「そうか……」
「……軽蔑する?こんなん……」
仁「いや、オレも似たようなもんじゃからな……。それに、そうなったんは真奈のせいじゃないじゃろ?」
跡「似たような?まさかお前も……」
仁「あぁ。何人も殺した。戦場で、総大将の近くじゃったきにのぅ」
そう、仁王もすでにその手を血で染めていたのだ。
「そう……か」
ふっと真奈の方を見ると、今にも泣きそうな顔をしていた。
仁「……真奈?」
「ごめん。二人共ごめん…。うちのせいで……」
ボロボロ涙を流しながら真奈は二人に頭を下げた。
跡「どうしたんだ真奈?」

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あきゅろす。
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