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ぽくぽくと呂蒙の後をついて行き、赤兎馬達を馬屋に繋ぐ。
「あの……どうやって仁王はここへ?」
呂蒙「おそらく、あなた方がこの世界へ来たのと同じ時刻だったのでしょう。ちょうど我らが魏と戦さをしていた所に現れました」
「という事は戦場に?」
呂蒙「えぇ。大殿の目の前に現れましてな。話を聞くと実に興味深い、という事で我ら孫呉の元へ連れて来たというわけです」
「…そうですか(それやったら仁王も……)」
呂蒙「して、どなたが大殿と会うのですか?」
孔明「私がお会いしましょう。真奈殿と景吾殿が仁王殿と会ってください」
跡「わかりました」
呂蒙「では、こちらです」







案内された所は池が近く、少し離れた部屋だった。
「じゃあ入るよ?」
跡「ああ」
ガチャッ
ぎゅっ
「!?」
扉を開けた瞬間、真奈はいきなり抱きしめられた。
仁「真奈……無事で良かった」
それは、服装こそ違えど以前と変わりない仁王。
「仁王も…元気そうで良かった」
そこへ割り込む跡部。
跡「仁王、さっさと真奈から離れろ」
仁「跡部もおったんか…。別にえぇじゃろ?何ヶ月も会っとらんかったんやきに……」
「おーい、ちょっと苦しい……」
仁「おぉ、すまんのぅ」
ようやく真奈を離す。
解放された真奈は表情を崩し、微笑みながら仁王を見ていた。
仁「まぁ、とにかく中に入りんしゃい」
「うん」


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