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何故だろう……。
真奈の口から出た(おそらく男であろう)名前を聞いたとたん、自分の中に嫉妬が芽生えた。
そして気付いた。
自分がどれほど真奈の事を愛しているのか。
初めて出会った時から誰もその瞳には映っていない。(おそらく、先ほど大事だと言っていたヤツも……)
だからこそ、自分だけを映して欲しい。
もう、呂布は自分を止める事は出来なかった。
真奈の口から出た名前に嫉妬し、我を忘れてしまう。
「んんっ…ふぁっ…」
クチュ、クチュっと真奈の口の中を呂布の舌が蠢く。
と、だんだんと薄らぐ意識の中、真奈の背中に何かが当たった。
ゴツゴツしているのでおそらく木だろう。
そこへ押し付けるように呂布はさらに深く口付けてくる。
「んんっ……」
酸欠のため、木にもたれながらずり落ちていく真奈を、呂布は無理矢理立たせ、ようやく口を離した。
「ハァ……ハァ……」
視界をぼんやりとさせ息を整えている真奈を他所に、呂布はさらに先の行為をやり始めた。
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