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8※



呂布「何があった!?」
近付いて来る呂布に、真奈は静かに答えた。
「うちが………うちが殺した……」
まるで独り言のような言葉。
呂布(くっ、このオレが居ながら……)
剣から真奈の手を離す。
と、真奈が微かに震えていた。
呆然と、人を殺した事実に頭が上手く回らなかったのだろう。
どこか涙を流しそうにしている。
たまらず、真奈を抱き締める。
それでも、震えは微かに伝わって来た。
無理も無い。
おそらく、真奈は初めて人を殺したのであろうから。




呂布「……この世は力無き者はこうして直ぐに死ぬ。今回の場合、お前の方がこいつより強かっただけだ。忘れるな。この世界はこのような場所だという事を。お前の事を責める者もいない。それが当然だからだ。だから……気にするな」
「……うん。(ボソッ)それに……景ちゃんとか仁王がこの世界に居るか確かめんと……」



二人を人殺しの理由にしたくないと思っていた。
しかし、この胸に沸き起こるモノはいったい……。
人を殺した罪悪感と興奮が混じったモノ。
そう考えていると、
呂布「……誰だ、その二人は」
突然、呂布の雰囲気が変わった。
「っえ?大事なひ………っんん!」
真奈の言葉を遮るように、呂布は急に口付けてきた。
貪るように荒々しく。
「んっ!んんっ!」
息が苦しくなり、呂布の胸を叩くがいっこうに止めようとはしない。
むしろ、真奈が口を開けた隙に舌を入れて来た。
「っん、ふぅっ、ふぁっ……」



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あきゅろす。
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