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6


二人を逃げ道にしているようで……自分が酷く醜いと思った。


それでも…










何故か頭が妙に冴えていた。

真奈はごろつきから逃げながら探していた。
何か武器になるものを。
早くなる心臓の鼓動。
それは、これから自分がやろうとしている事に対しての緊張からなのか、罪悪感からなのか……





真奈の目に、すでに死に絶えたごろつきの剣が映った。
それを目指して走る。
ごろつきもその後を追う。
真奈が剣を握った。
「死ねぇぇぇぇ!」
「!」
そして……










ごろつきの攻撃をかわし、真奈はごろつき目掛けて一気に剣で斬り付けた。
辺りに血が飛び散る。
ごろつきは目を見開いたままその場に崩れ落ち、ぴくりとも動かなかった。
そう。
死んだのだ。
真奈の手によって。



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あきゅろす。
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