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「ハァ、ハァ…」
あまり呂布から離れてはいけないと思い、呂布の方へ走って行く。
しかし、履き慣れていない靴を履いていた事と、焦っていた事もあり、つまづいて転んでしまった。
「っつ…」
「ハァ…ハァ…手間どらせやがって。オラ、こっち来い!!」
「嫌っ!!」
ごろつきが伸ばしてきた手を払いのける。
「ッチ。さっさと来りゃあいいんだよ!!」
強引に真奈の手を引っ張り、その場から連れ出されていく。
「っく!」
掴まれた腕が痛い。
どんどん離れて行く呂布の方を見ると、すでにほとんどのごろつきが息絶えていたが、それでもまだ10人ほど残っていた。
もう、真奈からは呂布の姿が見えない。
呂布も真奈がどこにいるか考える暇等無いだろう。








しばらく引っ張られたまま行くと、周りが静かな場所に連れて来られた。
「ここまで来りゃあ…」
そう言うと、ごろつきは真奈を地面に押し付けた。
「っ!」
「どうせなら一発ヤらせてもらおうか?そんなに悪くなさそうだしよ…」
そいつの手が体に触れてくる。




嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…





呂布が触るのとは違う、手荒な手付きに真奈は嫌悪感しか抱かなかった。
「ヤダっ!」
必死に抵抗する。
だが、
バシッ
「っく……」
頬をおもいきり叩かれ、おとなしくするしかなかった。
それでも、真奈は諦めようとはしなかった。


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