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クリスマス番外編【もしあの人がサンタになったら?】
クリスマス番外編
クリスマス番外編
注意第43話以上のネタバレが含まれます

【もしあの人がサンタになったら?】

ア→アルタイル
バ→バーナッド





ア「バス。なにその格好?お前は普段赤い服着ないだろう?それに、白いヒゲ。全く似合わない」


バ「これは人間世界の昔話です。今宵が聖なる夜と名付けられ、このような服装を着る者が子供に贈り物を配ります」


ア「ふーん、つまり今夜お前が土帝国の子供に贈り物を配る訳?大変だな、頑張れ」


すると、風王は後ろから抱き締められた。何を言う前に唇が奪われた

バ「私は贈り物を挙げたい相手はアルだけです。今までもこれからも」

ア「変装までやる必要はどこにあったんだ?馬鹿か、お前?」

バ「アルは赤が好きということぐらい知っていますよ」

神世界では、個人の好みと関係なく、服装の色や飾物、部屋などは大元素の魂に沿って作られる。

ア「なんで知っている?」


赤は炎を表す色。心と帝国の敵のラーカインと同じ色だ。だが、子供の時から赤が好きで仕方が無かった。

レイサックさえ知らない。誰にも言わない最大の秘密。なのに何故バーナッドが知っているだろう。

バ「アルのことで私が知らない物ございませぬ」

ア「だからムカつくんだよ。お前は俺のことを、俺以上に知っている。でも、俺はお前のこと何も知らない」


バ「じゃ、これから毎日一つずつ教えてあげましょうか?先ず今夜は、私の好きな色から」

ア「お前紫と黒が好きじゃないの?」


バーナッドは顔を左右に振り、アルタイルをベッドに押し倒して、甘く囁く。


白い付けヒゲが頬に触れ、くすぐったく感じた。


バ「私の好きな色はエメラルドグリーンと金色です」


アルタイルの瞳と髪の色。

森色を持っているセファー前風王とアディス王子と違って、エメラルド色はアルタイルの瞳だけ。


顔が熱くなったと感じたアルタイルは目を逸らしながら言う。


ア「明日髪を黒に染める。お前の好みじゃないだろう?後悔するか?」

答える前に風王の唇はもう一度奪われて、今度はさっきより激しくて長かった。

バ「じゃ、明日の秘密晒しまで待たない方がいいですね?私の愛している者は誰ですか?という質問」

ア「もう良いから!言うな!」

バ「じゃ、今夜はたっぷりと贈り物を挙げますよ。アルが忘れられない程に」

風王と土王の甘い聖なる夜がまだまだ始まったばかりだ。

メリークリスマス
(≧∇≦)
皆さんの幸せをお祈りします

月神紫苑


コメントがあれば、是非お願いします。




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あきゅろす。
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