FATE【6万キリリク】:二人の大将の休暇【完】
二人の大将の休暇:あらすじ
6万のキリリク:コウ様
コウ様キリ番を踏んでくださって、どうもありがとうございました。初のキリリクなので、月神がドキドキです〜(#^.^#)
コウ様のリクは「ワーヤスの休暇とフォアナックスの休暇の様子が読みたいです」ということで、また、身体を交わした後という時期のリクで、短編『二人の大将の休暇』を送りたいと思います。
どうぞご覧くださいませ。
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あらすじ:
鉄紺色の髪と桔梗色の瞳を持つワーヤス水帝国の大将と、紫紺色の髪と藤色の瞳を持つフォアナックス土帝国の大将。
先に生まれたワーヤス大将。そして、二四〇年という僅かな歳の差で生まれてきたフォアナックス大将。
現在一万歳以上という歳になったというものの、二人の大将は三十代後半のような良い面を持ち、手腕もかなり近い。
『相当』な『天敵』ともよく呼ばれている。
但し、これまでワーヤス大将の記録を破り続けていたこと以外、二人の大将の真剣な対決は一度もなかった。
いつか二人の大将の対決が来ると考える者も少なくない。
が、二人の大将は誰も知らない二人だけのある『対決』が既に終わった。水帝国にとってあの悲劇の朝が来る前の夜。人の大将は身体を交わした。
あの夜で決めたことは『抱くと抱かれる側』であり、初勝利は土帝国の大将であった。
カリナ姫の死で、ワーヤスは自分が騙されたかもしれないと思うが、『戦場では騙された方が悪いから』と水帝国の大将が考える。
たとえあの日フォアナックスが彼を黙ったとしても、ワーヤスは相手を責めない。
また、一つだけワーヤスが自信に思うのは、フォアナックスの『好き』の言葉は『本気』である。
しかし、彼らは『生まれ付きの敵』であったから、二度の親密に触れ合えなかろうとワーヤスが思う。
一方、フォアナックス大将もそれを感じる。土帝国の大将は水帝国の大将が自分を誤解して欲しくない。
にしても、いくら彼が頑張ったとしても、自分の気持ち以前に、『帝国』という言葉は心の中に刻んでいる。いつか必ず『敵』になる時間が来ると。
水の魂を無理矢理に開放したレイサックの命を救ったのはバーナッドであった。その後、フォアナックスを見かけたワーヤスは、土帝国の大将を追ってきた。
フォアナックスは今更何を言っても誤解を解くかどうか分からない。彼は短く自分の気持ちをもう一度相手に伝えた。
『好きです』
それ以上何を説明することも無く、フォアナックスは気持ちの代わりに、紫色の杯を地面に置き、水帝国から去った。
『我が帝国の為に』あの夜に誓った言葉
我が帝国の為なら、彼方を殺す!!・・・
杯はその気持ちを伝えるだけではない。フォアナックス大将は彼自身の心に、この言葉を刻むためにもあった。
その後、二人の大将は戦争の準備に力を入れ、いつも精いっぱい頑張った二人は、自分の気持ちよりも帝国のことを優先する。
自分の心の中の気持ちを問う時間が無いぐらい忙しい毎日。
すると、開戦する五日間前に、二人の大将は自分の王から、休暇をとるように命令された。
==4月11日更新==
少し長いあらすじから始まりました。二人の大将の外編を読んだ方は、少し違う視点から語ることになります。
月のつぶやきにアクセス制限をかかっている方へ:拍手+コメントどうもありがとうございました。無事に帰国しました。これからもどうぞよろしくお願いします。〜月神
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