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FATE[番外編]:風王の幼い頃【完】
†@希望の誕生† 2頁
バーナッドは800歳ごろからある「きっかけ」で、ゼファー風王と出会った。子供がいない風王は、バーナッドを自分の息子のように可愛がった。


「バーナッド、与の義理息子にならないか?」ゼファー風王は1500歳になった土帝国の嫡子に聞いた。

「何を仰っているんですか?ゼファー風王。ご冗談はお止め下さい」バーナッドがいきなり聞かれて、驚いた。

「いや。与は本気で、君を息子にしたい。そして、風王の皇太子になってほしい」


「ゼファー風王!わたくしは土帝国の王子でございます」慌てて答えたバーナッド。

「別に君は皇太子ではないから。頼む。バーナッド。この王座は君以外誰にも渡したくないだ」ゼファー風王の声が真剣であった。これは冗談だけではないという。


バーナッドの父上であるディバー土王は二人の嫡子がいる。

一人はバーナッドより4000歳上の「バーリウス」である。彼は他の帝国の嫡子と同じ、二千歳に土の魂を解放し、土帝国の皇太子になった。

しかし、ディバー土王がすぐ王座から降りなかった。


その理由はディバー土王が若い時から土王になり、早く結婚し、バーリウスが生まれた時、土王はまだ2100歳であった。

自分の長男が2000歳になった時、ディバー土王がまだ若く、王としてやり続けたいと述べた。


そして、バーリウス皇太子が生まれてからおよそ四千年後、バーナッドが生まれた。 だが、バーナッドが生まれても、ディバー土王がまだ王座から降りなかった。

時間が流れ、1500歳になったバーナッドは、ただの「土帝国の王子」しかない。


しかし、他の帝国の王子だからといって、市民に納得出来るわけが無い。特に、土帝国と風帝国は昔からの敵でありライバルでもある。


ゼファー風王とディバー土王が例外に仲良いと言っても、無理に決まっている。

「申し訳御座いませんが、ご要望をお断りいたします。理由は言うまでもなく、私は風の魂も持っておりませんし、市民からの許可も受けかねます」バーナッドはもっと強く拒否した。


「風の魂のことなら、与が君にあげる!」ゼファー風王は真剣な声で話した。

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