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FATE【BL】
第4話†敵の出会い†
国賓室は今大騒ぎになった状態。中央に二人の招かれざる客が立っており、彼らの周りに兵士が囲んでいる。


二人とも騎士のような体で王の服装を着ており、一人は人間なら三十歳ぐらいで、茶色の髪と炎のような瞳の男性。彼は機嫌が悪そうな顔をしている。


もう一人は、そばに立っているさっきの男性より年上と見えるが、黒い髪で紫色の瞳は印象的である。

彼は隣の人と正反対な性格で、怖くなるぐらい穏やかな人である。

国賓室にいる人々は、この二人の招かれざる客をよく知っている。ラーカイン炎の王とバーナッド土の王!


そして、アルタイルの視界に、新しい水王、レイサックが彼らの前に立っている姿が入った。美しい顔は真剣で怒りを抑えているようである。


「私はあなた達に招待状を送った覚えはない。勝手に我が帝国に入らないでほしい」とレイサックが固く言った。国賓室の大騒ぎが一瞬止まった。


「貴様は誰だ?」ラーカイン炎王がレイサックの無礼な行動に対し、もっと機嫌が悪くなった。


「私はレイサック、キサマに殺されたチャンナクお祖父様の王座を継いだ。新たな水帝国の王。覚えるといい!」綺麗な声がもっと真剣になった。


「あー貴様か?噂の新しい水帝国の王。ふふ…体が細く女性ぽいという噂は聞いた。これは噂以上だ。女性みたいというより、貴様、本当は女性だろう?。ははは」

ラーカインは笑いながらわざとレイサックを見下す言葉ばかり喋った。


レイサックはこれ以上、自分の誇りに傷つけられることと、今までの復讐の怒りに耐えられず、ラーカインを睨みながら叫んだ。

「無礼な者めーキサマたちはお祖父様を殺して、また招待もなく、勝手に我が帝国に侵入した!今日は葬儀のため、ツルギを使いたくないが、もし貴様たちすぐ我が帝国から出ないと、剣を使う!」


「俺を強迫するか?チビな王!しかし、この水帝国全員でかかってきても、貴様らには勝ち目はない!」

炎王はわざと軽蔑的な言葉を使い、レイサックを挑発する。


「やってみせる!」レイサックは激怒させられ、何も考えられなくなる。頭の中には今炎王を殺す考えしかない。

しかし、その行為はアルタイル風王の声で止められた。

「ロス、無謀なことをやめなさい!」

「でも、アル!僕…」レイサックが否定しようとした時に、今までずっと黙っていた土の王が話し始めた。


「私もそう思います。今日私たちはそなたと争いをしに来たわけではない。やめなさい。ラーク」バーナッドは風王と同じことを繰り返して言った。


「チビ王、命拾いしたな。バスに感謝すると良い。でも今度俺に対して、無礼な言葉を使ったら、貴様を八つ裂きにしてやる!よく肝に銘じるがいい!」ラーカインの怒りで彼の赤い瞳はもっと赤くなった。


炎王は国賓室に立って、皆が聞こえるように大きい声で今日の目的を告げる。

「俺はここに来た理由は、貴様らの立場を教えてやる。前日の戦争の結果により、水帝国は今炎帝国の「植民地」となる。で、俺はここに立っている権力は十分ある。招待状なんて要らないんだよ」

ラーカインは自分が勝者であることを強調する。


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