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FATE【BL】
第17話 3頁
「おやおや、もう少し抵抗しろ。もっと動いたら、俺がもっと貴様に快感をあげるんだよ」

ラーカインは意地悪い笑顔を浮かんだ。這った指は壁の周りに触りながら無理矢理に道を広げた。

「は…放せ!ラーカイン…痛い…う〜」

少しだけ広がれた狭い道に、二つ目の指が裏道に這わせられた。襲撃された裏道の痛みは一本目の指より何倍も痛みを感じる。水王は苦痛で叫び声までなくなった。


炎王の手から逃げたくても、赤い力の手錠に掛けられため、動けば動くほど、切り傷がだんだん深くなった。

手首からの血がレイサックの肘までに流れてきた。上下の痛みでレイサックのディープ・ブルーの目から涙の滴があふれた。


「泣くのはまだ早いよ。貴様の抵抗はこれだけかレイサック?俺を憎んでいるならば、もっと暴れろ」

ラーカインはレイサックを見下した顔つきで語った。

炎王は無理矢理に這わせた二本の指を裏道の壁を挨拶しているように、ゆっくりと進んだ。


痛い……
苦しい……
アツい………

苦痛でレイサックは叫びたかったが、身体の中から、快感がわき上がった。

この一ヶ月の悩み。彼の身体は「抱かれた」ことを覚えられる。

激しさと熱さ…身体が求めた。


炎王はレイサックの苦しんでいる姿を楽しんでいる。

痛みのあまりに、レイサックはまだ湧き上がった快感に気付かなかったが、ラーカインは這わせた指で感じられた。

さっきほど狭くて、一本の指も入りにくかった道は、徐々に柔らかくなってきた。

ラーカインは微笑みながらレイサックの顔に近づき、唇に口づけた。

前と違うリズムで、激しく侵入するではなく、口の中に柔らかく回った。

しかし、今までと異なった。一方的にやられた水王は、今回自ら舌で接吻を応えた。

炎王はレイサックの意外な反応に少し驚いたが、その行動を応えるようにもっと強く舌を動いた。

長く長くお互いの舌が絡み合っていた。


若水王の頭がぼうっとし、痛みで苦しんだことが一瞬忘れ、この絡み合ったキスで緩和させられた。

だが、息がつけなくて苦しくなってきた。

同時に無理やりに這わせられた二本の長い指は完全に裏道に入り込んだ。

炎王は二本の指をもう少し早く中外に動いたため、レイサックの身体は再び震えた。

「今回貴様を誉めるぞ、レイサック」炎王はレイサックの唇を解放し、にゃにゃしながら話しかけた。

「な…何を…あ…やぁ…」裏道を激しく愛撫された水王は上手く答えられなかった。

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あきゅろす。
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