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FATE【BL】
第16話 3頁
「僕は…まだ行っていない…監禁期間が終わったら、君と会いに来た。でも、途中で君の気配を感じたから、ここに来た」

実は、風王が途中でレイサックを見つかったではなく、最初からわざと気配を探した。


「ならば、急いで行って。僕はここに一人で居たい」水王はまだ誰とも話せたくない。親友である風王も含めた。

「ロス、姫のことは後で話しましょう。今僕が『君』を心配しているだ」風王が何もないように喋ったが、彼の心が凄く苦しんでいる。


「僕は大丈夫。行きなさい」レイサックはもう一度否定した。

「ロス…僕は…」ラーカイン炎王の言葉がアルタイルの頭から離れない。


ロス…もしかして…ロスが…


「君がラーカインに捕まれた時、どんなことをされた?」 風王は水王に優しく聞いた。

レイサックの肩がびくっと震え、目を逸らしながらアルタイルに言う。

「僕はあんなことについて話したくない!お願いだから、アル!カリナ姫のところに行って!僕をひとりにさせて!」

水王の異常な行動を見ると、アルタイルは全て分かった。ラーカインと彼の最愛の人の間に何が起こったか…

風王が悔しかった。

ずっと守り続けたことは何のためだ!

ラーカインに挙げたためなのか!?

アルタイルは、もう自分の気持ちを抑えられない。

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