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FATE【BL】
第15話 2頁
「バーナッド、確かにおまえはオレを叩いたんだな?」記憶が戻ったアルタイルは直接土王を聞く。

閏年の日以来アルタイルは「オレ」を使い続けた。

「そう。そなたはこれ以上怪我をさせられないように、仕方があるまい」土王が理由を説明した。

「余計なお世話だ!おまえには関係ないって何回も言ったんだろう!」風王が土王を叱り、エメラルドの瞳がバーナッドを睨んだ。
 
「もしやらねば、そなた達もうこの世には存在するまい。水帝国の大将も、おそらくレイサックも」バーナッドが事実を語り、もっと大きい声でアルタイルを答えた。


その事実は本当のことであろうと、アルタイルはもう聞きたくなかった。

 ガン!!!大きな音が寝室に響いた。

風王はいきなりベッド側の壁を強く叩いた。思わずな行動を見た土王はもっと心配になった。

「何をしますか!?これだけの怪我は足りぬか?」

「オレは自分の無力を憎んでいる!」アルタイルは自分を責めた。

「そなたのせいではあるまい。年齢からみても王としての経験からみても、そなたはラークに敵う相手では…」

まだバーナッドが話している途中であったが、その話で心に傷をつけられたアルタイルは、土の王の腕を握り、思わず叫んだ。

「なぜだ!なぜ!オレはもう既に「風の魂」を開放したよ!成人として認められ、王になった。

でも、なぜオレはおまえたちと相手になれん。ロスならば、案外ではない。彼はまだ水の魂を開放していないから。でもオレはなんで!!答えてくれよ!バーナッド」

強く腕を握られたバーナッドは想像したこともなかった風王の行動に驚いた。

土王は混乱している風王を抱きしめないように必死に自分の感情を抑えた。


 バーナッドは、彼の腕を握っているアルタイルの手を握り返し、話しかけた。 

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