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FATE【BL】
第11話 2頁
赤水晶で飾られ、素敵な場所と言われた炎帝国の国賓室は今二つの強い力で壊されている。天井に付けられたシャンデリアは床に落ちて割れている。そのほかにも、床には小さな石や壁の部分だらけである。


国賓室の中央に二人の王が宙に浮かんでいる。ラーカイン炎王は炎の剣を握っており、アルタイル風王は風の弓矢握っている。


王は王としての武器を持っている。その武器は利用者の望み通りに形が変われる。

アルタイルが持っている弓矢は剣の形に変わり、ラーカインを攻撃する。一方、ラーカインもその攻撃を防備し、攻撃を返した。


二色の赤と緑の強力オーラがお互いに激しく戦っている。誰も止められない状態であった。


一方、水帝国の大将も自分の剣を使い、戦ってきた兵士を一人一人刺し、自分の王を救出しようとしている。



ガン…二つの剣がぶつかり合う音


「ラーカイン、レイサックを返せ!」アルタイルは戦いながら言った。二人の王はお互いに睨み合った。


「奴は貴様のもんじゃない。簡単に返せと言うな。しかし、あと一日待てなかったのか?アルタイル。ククッ」ラーカインはクスクス笑った。


「貴様がロスを返すという証拠はない。それに彼を貴様と一秒たりとも一緒にいさせたくない」


「それは貴様の片思いかもしれん。もし俺の勘違いでなければ、『ロス』は貴様にはそんな気持ちは無いはずだ」ラーカインはわざとレイサックのあだ名を呼んだ。


 その言葉はアルタイルの心の中で火をつけ。


「呼ぶな!貴様にはロスの名を呼ぶ権利はない!」風王は叫び、緑色の力が激しく炎王に襲いかかった。


「いいことを教えやろう。今、最もその権利を持っているのはこの『俺』だ!ははは」ラーカインは嘲笑った。彼は片手でアルタイルの力を防いだ。


 「どういう意味だ!?」


 「言った通りの意味だ。貴様は遅すぎた、アルタイル」意地悪く微笑んだ炎王。


 「もしかして…」アルタイルは尋ねた。しかし、彼の心の中にもう既に答えがあった。


 とその時、レイサックは国賓室に着いた。

「アル、もうやめろ!」レイサックの呼び声を聞こえたアルタイルは最愛のレイサックの方を振り向き、一瞬無防備になった。


炎王はこの機会を逃さずに、アルタイルの体を激しく力で襲撃した。


無防備の風王はその襲撃を完全に受けた。宙に浮かんでいた彼は国賓室の床に叩きつけられ、さっきの場所から何メーターも落ちていた。


アルタイルは口から大量の血を吐き、着ている鮮やかな緑色の風の鎧兜は赤く染まった。ラーカインは素早く動き、炎の剣を刺した。炎王は風王の命を狙った。


その瞬間炎帝国の鎧兜を着ているレイサックは風王の体を庇った。


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あきゅろす。
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