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FATE【BL】
第2話 2頁
ゲホゲホ!!

元水王はまた大量の血を吐いた。金色のベッドカバーは真っ赤になっている。


「お祖父様、もう喋るのはおやめください!医者!ここに来い!」レイサックは叫び、深青色の瞳は今赤くなっている。


しかし老王はレイサックの手を握り、呼吸はだんだん苦しくり、意識はだんだん遠くなったとしても、まだ喋り続ける。


「レイサック…忘れるな!ラーカインらに気を付けろ!あいつらはまだわが帝国を狙っている。忘れ・・・る・・・・・な・・・」と最後のチャナック元水王の遺言になった。


「お祖父様!!!!!!!」レイサックが叫び、ずっと我慢した涙が流れた。


レイサックの頭の中に最後の水王の遺言はまだ響いている。

「ラーカイン炎の王、バーナッド土の王・・・」

レイサックは二人の王の名前を呟き、美しい瞳から涙がとめどもなく流れ落ちてきた。

 
「許せない!絶対に!許せない!特にラーカイン炎王、キサマは全てのオレの大切な人の命も奪った!必ず、キサマを倒す!」

大きい部屋中にレイサックが何回もこの言葉を繰り返していた。

彼とカリナの父上と母上も、若いうちに亡くなったきっかけは炎帝国との戦争であった。レイサックの心の中に、ラーカイン炎王に対する復讐の炎が燃えている。


だが、彼が戦場に出るのはまだ早すぎる。レイサックはもう既に王として認められているが、彼はまだ若く、1900歳しかなっていない。

よって、水の魂という王族の者しか持っていない力がまだ得られず、成人の日に至るまで、あと100年も待たなければならない。

それにしても、新水王の心はもう待ていられない。

葬儀が終わったら、炎帝国と対決をする!と心の中に決心した。

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