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FATE【BL】
第10話 4頁
「そうよ。俺は悪魔だ。で、お前にとって、アルタイルめーは天使だろう。しかし、ここは地獄。天使はいないんだ!でも、さぁ・・・この地獄には天国的な快楽もあるじゃない。昨夜お前もそこまでメロメロして…」ラーカインは意地悪くほほ笑んだ。

一方、レイサックは耳まで赤くなってきた。


「そう!アルは天使だ。キサマと全然違う!ここは地獄だ!」レイサックは叫んだ。捕まられている腕はもっと強く押しつけられた。


「一つのことを覚えると良い。お前を占めているのはこの『俺』!アルタイルじゃない!」炎王は嫉妬深い声で話した。


「確かにキサマはオレの体を占められたが、心ではない!」レイサックは言い争いを始めた。


「お前…!覚えとけ!いつか、きっとお前は俺に懇願する。俺に抱きしめられたいと懇願する。その時俺は…」


ラーカインの話が終わる前に、扉の外から大きいノックの声が聞こえた。そして、扉が開くことを待たずに、慌てて報告する。


「申し訳ございません。風王と水帝国の大将はもし今日お目にかからなかったら、この「鳳凰殿」を滅ぼすと申しました」報告の声はさっきの炎帝国の大将フェガーであった。

「何!?あいつらはそこまで言うか!いい。俺が行く!」ラーカインは寝室の外にいる部下に言った。そしてレイサックを見つめながら嫌味に話した。

「見ろ!お前の天使!始めからいいことをやっているじゃない!?」

「それは当然。お客様は自分の家まで来たのに、主は歓迎しないと、お客様は怒るだろう」レイサックも嫌味な話し方で言い返した。

「ならば、見ると良い。血だらけの天使の姿はどうなる!」話終わったら炎王はすぐに寝室から跳び出した。


荒々しく扉を開閉したせいで、「ガン」という声は寝室の中で響いた。大きい寝室の中にはレイサックはそっとしておかれた。


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