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FATE【BL】
第10話 3頁
レイサックは一瞬この感覚に溺れてしまった。頭はもう真っ白になり、布を握っている手はいつの間に離してしまった。

ラーカインの前に現れたのは新水王の裸な体で、昨日の乱暴された傷はまだ所々に残っており、外からの光でその体は昨夜よりもっとはっきり見えるようになった。

傷が残っているといっても、凄く魅力的な体である。

「ロス、お前の体は他人に魅了される力を持っている」喋りながら水王の唇から離さない。一方、レイサックは自分を抑えられなくなり、ラーカインの行為で力が抜かれ、立てられないと思い、両手で炎王の首を回した。

その行動で炎王はもっと熱くなり、もっと激しく口づけた。


しかし、その時寝室の扉からノックの音が聞こえた。


その声で夢中になったレイサックを起こされた。新水王はラーカインの体を押し、部屋の奥に逃げ、自分を隠そうとする。

その行動を見、ラーカインはクスクス笑った。そして、彼は寝室の扉を開き、そこにひざまずいている兵士がいた。

彼はラーカインの一番信頼されている兵士であり、炎帝国の大将である。


「何の用?フェガー。」炎王は冷静な声で聞いた。

「申し訳ございません。只今アルタイル風王と水帝国の大将は、王にお目にかかりたいと申しました」

「またあいつら?何の用だ。俺は会わせないと伝え。水王は明日俺が自分で送る」ラーカインは機嫌悪そうで言った。

「御意」炎帝国の隊長はお辞儀をして寝室の前から素早く退出した。ラーカインは扉を閉め、レイサックが隠している寝室の奥に向かった。

「アルタイルはお前を心配しているようだ。いや。心配し過ぎる。多分、あの水帝国の大将もアルタイルに連れてくるんだろう」ラーカインは歩きながら喋る。

「心配しているのは当たり前だろう。今オレは悪魔のようなキサマと一緒にいるんだから」レイサックはラーカインを近づかないように逃げようとする。」

だが、ラーカインのほうが早い。彼はレイサックの腕を捕まり、壁に押し付けた。

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あきゅろす。
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