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FATE【BL】
第9話 3頁
ラーカインが寝室を出てから時間も経ってないのに、外から大騒ぎが聞こえてきた。

突然寝室の大きい扉は強力で開けられ、炎王が寝室の中に入り、赤い瞳は今、通常より赤くなっている。

レイサックはラーカインの突然変わった状態を驚きながら何も言わずに見詰めた。


「何が昔からの規則だ!嫡子がいない王は他の帝国に「七日間以上」に居られないだと!
笑わせるな!あの大昔の老人が作ったものを、俺に使う気か!」


ラーカインはひどくののしり、手の近くにある花瓶を投げた。


炎王が怒りのきっかけを聞いて、水王はアルタイルと大将がここへ来た理由を知り、喜びに顔が綻んだ。


「ははは!」レイサックは炎帝国に来てから初めての笑い声


「結局、キサマは何もできない、ラーカイン!」レイサックは嘲笑した。


「何だと!?俺が何もできないと思うのか!!!」ラーカインは喚き、力が強い腕でレイサックの細い体を引き寄せる。

「俺は何回も貴様に言った、レイサック。俺には無礼なことを言うなと。」


 引き寄せられたレイサックは、以前ラーカインの剣を刺された腹部にある傷が痛くなったと感じた。

 自分の腹部の傷を見ると、今ラーカインの手が傷の中に入っていた。


「痛い!!」苦痛でレイサックが呻いた。


「俺は何もできないだと。いいだろう!この残る二日間に俺が貴様に何が出来るかを教えてやる!」


ラーカインはレイサックの傷から流している血を無視し、レイサックの唇を強く強く口付けた。


炎王の温かい舌はレイサックの口の中に侵入した。


「…うっ…ぐっ」

レイサックは自分の力が一瞬なくなり、説明できない感触が体の中に浮かび、それを抑えるためにラーカインの背中を爪で引っ掻いた。


もし今ラーカインに抱かれなかったら、自分が立てられないかもしれないと彼は思った。

炎王の侵入はまだ終わらず、逆にますます深く濃厚なものへと変わっていった。レイサックは息苦しさと自分の知らない感触を止めるために、ラーカインの唇を強く噛んだ。

その結果相手の唇に少し血が流れた。



 ラーカインはレイサックの唇を開放すると、満足げに笑ってみせた。

「良い!少し抵抗された方がもっと楽しくなる」


ラーカインは唇から流れた血を舐めた。血のにおいは炎王の感情をもっと強くしたらしい。

彼はレイサックをもっと自分の体に引き寄せた。レイサックは振り解きたくても、その力強い腕からは逃げられない。

お腹の傷の痛みも痛くなり、自力で治すのが精一杯で、戦う力は全然ないレイサック。



ラーカインは、レイサックが着ている血だらけの服を破った。

現われたのは雪のような胸の肌。お腹の部分はまだ血が出ているが、ラーカインにとっては関係ないこと。


炎王はゆっくりと自分の鋭利な爪でレイサックの胸を引っ掻き、雪のような肌に少し赤色の血と混ぜている。

ラーカインの柔らかい舌は切った傷を舐めた。レイサックの体は震えた。そして、ラーカインはレイサックの首の周りにキスし、耳を軽く噛んだ。


レイサックは無意識に色を含んだ声を漏らした。ラーカインはその反応を楽しんで、意地悪く笑った。


その時、レイサックは意識を戻し、ラーカインに向かって叫んだ

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あきゅろす。
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