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FATE【BL】
第2話†復讐の炎†
大きい王室の中には、既に貴族たちと隊長などが揃っている。

部屋の中心にある大きなベッドの上に寝ているのは、武装しているたくましい身体で、胸の周りに包帯されている老人。

ベッドに近ければ近いほど、その包帯は真っ赤になっていることが分わった。

レイサックはすぐベッドの隣に座る。

「来たか…レイサック…」チャナック水王が苦しそうに孫に挨拶した。

「カ…カリナは?」声がもっと震える。

「姫は疲れたようで、私は部屋に休ませます」
カリナが倒れたことを今言う必要ないと判断し、レイサックは嘘をついた。

「そうか。それで・・・良い。カリナの方は・・・心配はない。私は既に姫を風王と婚約させた。でもレイサック…我が孫…君のことが心配で…ゲホ…ゲホ」

しゃべっている途中、赤い血が老王の口から出た。

「お祖父様!もう何もおっしゃらないで下さい!」 レイサックが慌てて止める。

「いや、今何も言わないと・・・もう機会がない…皆、余の言葉を聞け」

チャナック水王が最後の力で遺言を述べる。

「これからあなた達の王は「レイサック」となり、余に捧げた忠実の全て、我が孫にも捧げて下され」

チャナック水王の声は病人のようなではなく、力が強く心の底まで響く。

それを聞いた貴族と戦士たちが、全員遺言を従うと誓った。

その誓いを聞いたチャナック水王が微笑み、ゆっくりと頷く。


「レイサック、これからは君の時代!君はまだ若いが、アルタイル風王は君の力になる。

しかし、ラーカイン炎王とバーナッド土王から気を抜くな!あいつらはまだ我らの帝国を狙っている!!!」


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