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FATE【BL】
第8話 2頁
 レイサックはこの事実を聞き、一瞬で理解した。本当に自分の間違いで、期限を言わなかった。しかし、自分は王という誇りがあって、絶対誰にも頭を下げない。

「オレは絶対貴様の一生の奴隷にならない!貴様はオレの父上も母上も、そしてお祖父様も殺した。いつか絶対…絶対に貴様を殺してみせる!」

心の中の憎しみを叫び出した。水王の深い海色が怒り満ちた瞳でラーカインを睨む。


「ふふ。貴様がこのオレを殺す?今の自分を見てみろ、オレの力ならば、あと一発で貴様は死ぬはずだ。貴様がオレを殺すとはどうやってだ?」

甘い声、甘いしゃべり方。ラーカインはレイサックの美しい顔を触った。


だが、その優しく見える行為の結果は、レイサックからのうめき声。


「あっ!!!」炎王の手から加えられた力に、レイサックは体中を千針で刺されたような痛みを感じた。

「これは軽い仕置きだ。奴隷が主に無礼をやるとこうなる。それに、「貴様」なんて奴隷が使うような言葉じゃない」

笑顔しながらしゃべっているが、力は緩むことなく、レイサックの体に働き続けている。ラーカインはレイサックが痛みに苦しむ様子を楽しんでいる。


レイサックは王としての誇りと復讐したい心で、恐怖を知らずに、大胆な行動をする。


プツ!

レイサックはラーカインの顔を狙って、つばを吐いた。体が動けないレイサックにとって、それは一つしかない抵抗の方法であった。


ラーカインの顔から少しだけ外れたが、その行為で炎王の怒りは限界に達した。。


今までラーカインは少し慈悲を垂れたが、それは一瞬でなくなった。


「てーめーえー!!!」ラーカインは叫んだ。


ガンガン!


赤い光が炎王から素早くレイサックの体に入り込んだ。猛烈な攻撃で、若い水王は一つの言葉でも言えなかった。


 その光が水王の体に触った途端に、レイサックは沢山血を吐き、炎王のベッドに倒れこんで気を失った。


ラーカインはレイサックの状態を見て、ゆっくりとベッドに近づいた。水王を睨みながら言った。


「今までなかった!ここまで馬鹿にされたことはなかった!この怒りの代償は高い!絶対貴様を払わせてやる!俺は誓う!貴様には生きながら地獄に住んでいるようにする。死んだほうがいいと願うまで後悔させてやる!」


そう怒鳴ったが、レイサックにその言葉が聞こえるはずはない。ラーカインは寝室の外に出ようとしていた時、ある一つのことに思い出し溜め息をついた。


「はぁー……で、今度は何時このチビ王は目が覚めるんだ!前に小さな傷で3日間も寝ていたんだ!さっき俺は手加減しなかったんだ、時間が経ったら死んでしまうかもしれないな。もし死んだら、俺の怒りは誰が払うだろうな?」ラーカインは自分と呟いた。

そして、炎王はベッドに戻り、大きく赤い水晶を呼び、着てる青い服が血だらけになったレイサックをその中に入れた。


「俺は命だけ助けてやるから、傷は自分自身で治せ」ラーカインは水晶の中にいるレイサックに言った。

炎王は絶対このチビ王が自分の言葉が聞えていないと思って、不機嫌な顔で寝室から去った。


大きい寝室には重傷のレイサックだけ残っている。

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あきゅろす。
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