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FATE【BL】
第31話 3頁
 血の海と兵の遺体の中に、お互いの中軍が立ち向かった。四王は鎧に身を固めており、軍馬に乗り、戦場の真ん中に向ける。


 レイサックは三つ又のほこで、波を操り、炎と土帝国の軍を抜く。


一方、アルタイルは風の矢を遣い、風を操り、敵の軍を一気に飛ばす。

 
 炎王と土王は、ようやく水王と風王が戦っている場に着いた。



 ラーカインが目線に入った瞬間、レイサックは、握っている三つ又のほこを、水の剣に変え、炎王に剣を向ける。


 
 ラーカインは噂通りであり、『戦場にいる炎王は無慈悲である』という。


 炎王の全身は敵の兵の血を浴びており、また、一度でとどめを刺すよりも、何度も相手を斬って、散った血で楽しんでいる。



 兵たちが残酷な形で殺されたのを見たレイサックの怒りはますます高くなってきた。


 「ラーカイン。今日ここで貴様を殺してやる!」剣を向けながら、レイサックは叫んだ。



 真剣なレイサックと正反対で、ラーカインは遊んでいるように答えた。


 「そう?貴様が命をかけてもらった力を見せろ、レイサック」炎王は水王を挑発し、手の中には既に赤い炎の剣を握っている。

 

 レイサックは馬をもっとラーカインに近付くと、アルタイルはレイサックの前に突然現れ、ラーカインに向けて、風の剣を振る。



 だが、アルタイルの剣はラーカインの身体に当たらなかった。その理由は、炎王と風王の間に、土王が現れ、四王の中に一番大きい土の剣で、アルタイルの剣を受けたから。


 「そなたの相手は私です」バーナッドは微笑みながら、強い力で剣を振り、アルタイルを馬から落とさせる。


 けれど、風王は地面に当たる前に、力で身体を止め、宙に浮かんだ。
 

 バーナッドの攻撃はそれだけでは止まらず、彼の剣はアルタイルを追いかける。二王の戦いが始まった。


 土王はわざとアルタイルを早く追いかけたきっかけは、風王と炎王を戦わせたくないためである。バーナッドは、アルタイルをラーカインのところから離れるように、強く剣を交える。

 

==3月20日更新==

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あきゅろす。
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