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FATE【BL】
第23話 3頁
アルタイルはふわふわなベッドに落ち、立とうとした途端、追いつけたバーナッドに押し付けられた。


「そなたは私に勝てませぬ。いくら抵抗しても無理です」バーナッドはアルタイルの下半身を両足で押し付けながら告げた。


風王はレイサック水王より、逞しい身体であるが、バーナッド土王と比べものにならたい。その強い力で下半身を押し付けられると、アルタイルが逃げられなくなる。


しかし、アルタイルは諦めず、風の剣を右手に呼び、緑色が部屋中に輝いた。


だが、土王の方が素早い。

 アルタイルが剣を使う前に、バーナッドは風王の右手を強く握った。


痛みの余りに剣はアルタイルの手からベッドに落ちた。

バーナッドは紫色の力でその剣をベッドから扉の近くまで投げされた。


「貴様!バカになったか!?やめろ!しないと俺が兵を呼ぶ!!」アルタイルは叫んで警告した。突然の訳わからない強引な攻撃で、頭も混乱している。

そう聞いたバーナッドは冷静に微笑んだ。

「残念ながら、そなたの声がこの部屋から出られませぬ。私は結界を張ったからです」

左手はアルタイルを押し付けながら右手に小さな水入れが現れた。


バーナッドはその水入れに入っている液体を飲み、アルタイルに口付けし、飲ませようとする。


けれど、アルタイルは簡単に口を開かなかった。

 土王は右手で風王の顎を握りしめた。すると、開かせられた口に、自分の口から直接に液体を無理矢理に飲ませた。


濃くて苦い液体がアルタイルの喉を通った。

「何を?!ゲホゲホ」アルタイルは何を言おうとしたが、何回も咳をし、言葉が出ない。更に、身体に力が入らなくなる。混乱な状態になったアルタイルは、バーナッドの声が耳にする。

ゆっくりで慌てない説明。


「強い毒ではありませぬ。一晩だけ力が使えなくなります。そなたを傷付けたくありませぬ」


土王はそっとアルタイルの金色の髪を撫で、毒で苦しんでいるアルタイルに話し続けた。


「初めての方は最初が少し辛いですが、だんだん慣れるようになります。私もよく使われたから…昔に…」


最後の言葉を呟いたように小さな声で話したバーナッド。

そう聞いたアルタイルは『誰に』と聞きたかった。が、喉と身体全体には炎が燃えているようで、何も出来ない。

バーナッドは自分が押し付けている風王を覗き、しばらく時間が経ったら問いかけた。

「もう声を出せますか?」心配しているような声で聞いたバーナッド。

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あきゅろす。
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