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FATE【BL】
第25話 6頁
 「見たくありませぬ。王・・・・」土帝国の大将は戸惑った。今からすぐ土王を脱出し、命を捨ててもかまわない。だが、王の命令には絶対であり、逆らうこともできない。このまま王は殺されるに違いないのに、どうするべきか悩んでいるフォアナックス。

 バーナッドは悩んでいる部下を見詰め、もう一度強く言い付けた。

 「カ・エ・レ・」今回の声は聞いた人を殺せるぐらい鋭かった。フォアナックスは仕方がなく、広場から引き、来たときのように地面の中になくなった。

 それを見たバーナッドは微笑み、レイサックに詫びをする。

 「申し訳ございません、水王。私の部下は短気なので、お許してください。では、処刑の執行を始めましょう」自分が殺されるものの、自ら再開を求める土王。

 その異常な行動にレイサックは少し躊躇った。だが、妹の命を奪われた犯人と考えたら、水王は処刑の再開を発言した。

 執行人は剣を準備しており、首置きも備えられ、待っているのはレイサックの最後の命令だけ。

 レイサックは立ち上がり、命令する。

 「殺せ!」命令が広場に響き、執行人は剣を高く上げ、土王の首を狙う。

 
 さっきから黙っていたアルタイル風王は、その命令を止めようと叫ぶ。

 「待て!」

 「ト・メ・ロ!」

 二つの止める声。しかし、後者の方が大きくて、鋭かった。アルタイルの声がもう一つの声にかき消された。もう一つの声の主はレイサックの隣に座っているラーカイン炎王である。

 また、声だけではなく、赤い力が広場の中央にいる執行人を攻撃させた。執行人の身体が3階の客席までに飛ばされ、思わずことに何人の市民が悲鳴をあげた。


===11月24更新===

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あきゅろす。
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