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FATE【BL】
第4話 2頁
「そんなことをさせるもんか」レイサックは驚きながらも怒りが隠せない。


「そなたは事実から逃げられませぬ、レイサック。水帝国はラークの炎帝国に負けたのは現実です」バーナッドは繰り返して、ゆっくりと説明する。


「簡単にいえば、今貴様は俺の『捕虜』。自分の立場を知らないとは、情けないな」

炎王はにっこり笑い、その瞬間ラーカインが一つの計画を思い出し、レイサックを誘った。


「では、貴様に機会を与える。来月の『閏年の儀式』で俺に勝てば、この帝国を開放してやろう。もし俺に勝ったらな」ラーカインは意地悪そうに口の端を上げながら話した。


『閏年の儀式』とは四年に一度だけ行われる非常に大切な儀式。争っている王でも、戦争を止め、儀式に参加する。王しか参加できない儀式である。その中の勝者は自分が望むものをもらうという。


「構わん!参加する!」レイサックは希望が見えたようで、声を高らかであった。

簡単に仕掛けた罠にかかったレイサックの答えを聞き、ラーカインは嘲笑った。


「俺は待っているよ。貴様の細い体とその生意気な口が、全身が血だらけになったとき、どのように俺に屈伏するのか、楽しみだ」

噂どおりのラーカイン炎王。戦争と血が好きで、彼の敵になった者は、一人も生き残っていない。


しかし、レイサックはその言葉に負けず、ラーカインの顔を睨みながら返答した。

「キサマ、オレを舐めんな!絶対キサマを倒してみせる!」レイサックは自信に満ちている声で、ラーカインに宣言した。


「ハハハ、それで良い。俺は待っているよ!水帝国の『捕虜の王』!バス行こう!俺はもうこの『捕虜帝国』に用がない!」ラーカインは最後の言葉を残し、バーナッド土王と姿を消した。


残っているのはレイサックの心の中の怒りと復讐の気持ちだけであった。

「君は本当にラーカインと戦うの?ロス」アルタイルは心配そうで聞く

「もろろん、アル。アイツらに頭を下げるより、僕は死んだほうがいい」綺麗な唇が怒りで震える。


「ロス、君もラーカインの手腕を知っているはず。今君も僕もアイツには勝つ道はない。」アルタイル風王は正直に言った。


「今回君でも僕を止められない。この件は僕の誇りと僕の帝国に関わる。だから、止めないでほしい」レイサックは決心したように答えた。


その答えを聞いたアルタイルは沈黙した。彼はよく知っているから。ラーカインは四王の中に一番手腕を持っている。

レイサックが絶対負けるに違いない。今のレイサックには彼でも勝てると風王は思う。


アルタイルはため息をついた瞬間、レイサックから質問された。

「この一か月、君は僕を鍛えてくれないか?」綺麗な声は懇願する。

「どうしても、僕は君をラーカインと戦わせたくない、ロス」恋と心配の気持ちを込めてしゃべる風王。

誰も今のアルタイルの心を分かるものはいない。

レイサックがラーカインと戦うと聞いた時、彼の心は砕けそうになった。。


最愛な人を死なせたくはない。

その思いは現在風王の心にいっぱいで。

だが、そんな思いは相手には伝えられない。レイサックはアルタイルに不機嫌な声で聞いた。


「アル。僕を止めないでくれ!君が僕を手伝いたくないならいいけど」

「いや・・・いいよ。やろう」アルタイルは自分の声を何もないように装った

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