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三月拍手(オトンオカン)
◆ギブとテイクと◆
なんだかしょっぱい。
◇◆◇◆◇
近所のホームセンターでばったり出会ったオトンとオカン。
佐助「あ、旦那〜奇遇だね!
もしかしてホワイトデー?」
小十郎「あぁ、猿飛もか」
佐助「そうなのよ〜、何を返せばいいやら〜
……なんて、分かりきってるよな」
小十郎「…あいつなら、実用性のあるものが欲しいと、」
佐助「分かってる…!けどさ、旦那!?
ロマンの欠片もないと思わない!?
バレンタインの時だって、俺様達が一緒にトリュフ作ったのに……むしろほとんど、」
小十郎「言ってやるな、適材適所があるだろう」
佐助「でーもーさーっ!!
やっぱり女の子の手作りって夢じゃないー!?」
小十郎「…(呆れた目)そんなに言うなら、調理器具でも買ってやりゃあいいだろう」
佐助「(ニヤリ)実は、もう決めてたりー…」
小十郎「なんだ?」
佐助「スカート」
小十郎「(少し考えて)…返してこい」
佐助「いいんだよ!俺様があげたいだけなんだから!」
小十郎「…確かに、大学生になって…ノートと生活用品では花に欠けるか、」
佐助「それお返しだったの!?買い出しかと思った……
って、調理器具買わないの?
あの子の料理の腕上達しないよ?」
小十郎「調理器具買って、上達するもんじゃねぇだろう…。
それに、これからも飯は俺が作ってやりゃあいいんだ」
佐助「(驚いた顔)…旦那、それってさぁ…」
小十郎「問題有るか?あいつが他の家事やってるんだ、そのぐらいはしねぇと…」
佐助「……うん!旦那が意外と天然だって事はよく分かったよ…」
小十郎「…あァ?(首を傾げる)」
(この先も、ずっと一緒に居るってことだよ、旦那?)
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