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もしも家康が

※現パロ
※黒い権現
なんかイチャつくより、イラつくやもしれませぬ。
恋愛よりギャグ寄り。

―――――


もしも家康が
幼なじみだったら



クリスマスの夜。イルミネーションに彩られた街はリア充の巣窟と化していた。

因みに私は微妙なラインである。と、いうのも…


「なまえー!」

「家康遅い…よ…っ?!」


一応男女ではあるが、彼は幼なじみである。人混みをなぎ倒すようにして、駆け寄ってくる彼をドン引きしながら見つめていると。
無駄に爽やかな笑顔で、
「そんなに見ないでくれ、照れるじゃないか」
と天然タラシな彼らしい言葉をはいた。


「まさか、本当に家康とクリスマス過ごす事になるとはね…」

「なんだ?なまえは儂と過ごすのは嫌だったか?…傷つくな」

「あ…いや…、違うよ」


あからさまに、シュンとしていた家康が次の瞬間にはパァと明るく笑う。これは計算なのだろうかと考えて、そんな邪推は駄目だと振り払った。

「クリスマスまでに、恋人出来なかったら一緒にクリスマス祝う、…かぁ…」

家康なら絶対彼女出来ると思っていたから、こんな約束したのに。幸せそうに笑う家康を見ていると何だかいたたまれなくなる。

いや、確かにかっこいいし?
自慢の幼なじみですよ?


ただ…


「本当に人が多いな…なまえ、はぐれるといけないから儂と手を繋ごう」

「結構デス」

「はは、遠慮するな!儂の手は温かいぞ!何を隠そう一時儂の手は『太陽のt「繋ぐ!繋ぎますから早く行こう!」…ん?そうか」


このままだと、何かが壊れる気がして。私は慌てて家康の手を取ったのだが。
たちまち、まるで乙女のように顔を赤くした家康はあちこちに目線を外した。
何故、挙動不審になる…!

「今日は、いい天気だなっ?!」

「いや、さっきまで雪降ってたよ」


「か、髪切ったか…」


「今伸ばしてるので、」


いきなり挙動不審になった家康の手は、ポカポカと温かい。
…と、和んだのも束の間。


「…なまえっ!」

意を決したように、私の手を握りしめる家康。

バキャッ、

「ぐぁああっ!手がぁああ!」

耐えきれず、複雑骨折した私の右手。


しかし、一生懸命に何かを伝えようとする家康は私の右肩をしっかり掴んだ。

「ずっと前から言おうと思っていたんだ…!」

ゴキンッ、

「うわぁあぁあ!肩が!変な音たてて外れたんだけど家康!離せ!」

一生懸命に、いや本気で命がけで異変を伝えようとする私の声は家康には届かない。


「す…好きだ!付き合ってくれ…っ!」

やめ、まさか…っ!


ホールドされた私は、血が引いていくのを感じた。


「わ、私も好き!好きだから、離れて家康ぅうっ!」

「そうか!なまえも好きか!…もう、離さない…っ!」

「いやぁあああっ」


イルミネーションに彩られた街で、私達は(一方的に)壊れるまで抱きしめあった。



―――――

ラブラブな内容にするはずが…orzどうしてこうなった…orz

彼女の命運やいかに…!
いや、続きませんが…


20111210



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あきゅろす。
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