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朔の夜に咲く
おはよう伊達軍。
〉神様は逃げ出した。





「おい、このガキ変な服着てるなぁ」
「こら、あんまり見るなよ。…片倉様に叱られっぞ」

「けどよぉ、コイツ山から…」

なんか、寝ている私の近くでごちゃごちゃ言ってる人たちが居るらしい。うっすらと、目を開くとリーゼントと甲冑という未知のコンビネーション…って、
見覚えが有る。確かあれは…


「アニメでは、大活躍だったね…松永あたりで…」



「「「あにめ?」」」


記憶の片鱗から、彼らの勇姿を思い出した。しかし、日本の素晴らしい文化は、戦国の人には伝わらないらしい(当たり前だけど)。

私の発した『あにめ』という言葉に対して、彼らが議論していると、



「おい、てめぇら…」



「ひっ!か、片倉様…っ」


…片倉さん来たぁあぁぁ!


「俺は、てめぇらに水を替えてこいつったよな…?」

「ひぃっ!すいません!」


「…おい、与作!てめぇは馬屋掃除だろうがっ!やる事はきっちりやれ…いいな!」



は、はいぃっ!


と、三人組は散っていった。
片倉さん、怖いなぁ…



「あと、おまえも」


「……」


「起きてんなら、さっさと起きねぇか」




「…は、いぃ…」




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