大好き、愛しているわ。
あぁ、景吾。貴女がいれば何ももういらないの。
どうして貴方にはそれが分らないのかしら?景吾が言うことは全て聞いたし、欲しいものがあれば買ってあげたし、誰かに抱かれろと言われれば抱かれたじゃない。だって、貴方以外は全部犬かなにかが盛ってる程度にしか思わないものっ。貴方に盾突いたことなんてないわよね。なのに、なのに、なのに、
「お前…、本当に俺のこと好きなのかよ。」
「えっ?」
急に教室に呼び出されて、目茶苦茶に抱かれた後、笑いながら言われた。意味が分らないわ。私の愛は貴方に伝わってないの?くすくす、鈍感な人。そんな所も可愛いけど…。でも、さっきの言葉は頂けない。頂けないわっ!!
「最初は、何でも言うこと聞いて便利な奴だと思ってたが…」
「ロボットみたいだな、お前は。」
服を綺麗に着直した彼は、冷めた目で私を見下すと。
「そんな女に興味はねぇんだよ、じゃあな。」
私を掻き乱すにはそれだけで十分。頭が鈍器で殴られたかのように痛い。あら?私は壊れてしまったのかしらっ?すごく今高揚感につつまれてるの。
「ねぇ、景吾待って。」
歩みをとめて私を振り返る景吾。
「あーん?」
「私、ずうっと思ってたの。こんなに景吾を愛してるのに、どうして私達バラバラなのかって。」
「一緒になろう、景吾。」
彼が最後に言った言葉は聞こえなかった。
んふふふ、美味しい。美味しいわ、景吾。それにしても、血ってそんなに赤くないのね。-グチャクチャグチャ、ゴキュン。肉はこれで全部。後は床に零れた血を全て飲んで、骨は綺麗に洗って、部屋にでも飾ろうかしらっ。
あーあ、これで愛しの貴方と一緒になれた。
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