inviso firmamento(嫌われた大空)
11
(優しい雰囲気の奴にこんな顔させるような奴らって、一体)
火神がそう思った直後だった。
彼らのもとにとある人物が現れ、口を開く。
「何やってんだ、ツナ」
「リボーン!」
声で気づいたツナは、振り向きながら声の主を呼んだ。
呼ばれた張本人は『何だ』と返すだけである。
そんな彼にさつきが話しかけた。
「あ、リボーンさん……じゃなくて、先生の方がいいですか?」
「先生になったんすか!?」
思わず声を荒げた黄瀬に対して、彼は頷いて見せる。
その顔は『予想通り』とでも言いたげな様子だ。
そんな彼をチラと見た後、火神は黒子に話しかける。
「お前も知り合いなのか? 黒子」
「えぇ、まぁ……僕だけではなく、キセキの世代全員ですけどね」
「他のキセキの世代の奴らも? ますますわかんねぇ……」
「わかるようにしてやろうか?」
首を捻った火神にリボーンはそう声をかけた。
ツナとさつきはすでに話を聞いたのか、少し心配そうな顔だ。
「教えてほしい。 いや、教えてくれ――ください」
「なら、まず前提になる質問だ」
リボーンは間をおいてから続けた。
「マフィアっつう物に対する見方を変えられるか?」
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