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inviso firmamento(嫌われた大空)
8
 試合終了後、2人は体育館外にいた。
黒子達と話したいというツナの要望があったからである。

試合の結果は誠凛の勝利だった。

そんな状況を把握した上で、彼は黒子『達』に会いたいと言ったのである。
しばらく待つと若い女性の黄色い声が聞こえ、2人は体育館を見る。
見慣れた金髪が左手を振りながら近づいてくる所だった。
右手側には、これまた見慣れた水色の髪。

「久し振りっス、桃井っち! ツナも元気そうっスね!」
「久し振り、黄瀬君。 黒子君も」
「お久しぶりです」

彼等が久し振りの対面に喜ぶ中、しばらくしてから彼が近づいてきた。

――そう。

「おい、部長が『学校に帰るから早く来い』って――何で他校の奴らがいんだ?」

ちょうど5人の間で話題に挙がっていた、火神大我だ。
相手に気がつくと黒子はその手を引いた。
倒れそうになる火神をよそに、彼はツナに話し掛ける。

「綱吉君。 そういえば言い忘れていた事がありました」
「言い忘れていた事?」
「はい……」

肯定した直後、黒子の顔が暗くなった。

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あきゅろす。
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