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inviso firmamento(嫌われた大空)
5
「青峰君――やったよな?」
「君付けはやめてもらえますか? 先輩」

 目の前の彼は名を呼んでこちらを確認した。
すると青峰はいつもなら見せぬ満面の笑みで嫌みたらしく言い切る。

「何や、つまらんなぁ……あ、せや。 名乗らんで話し掛けてもうたな」

そう言うと青年は苦笑した。

「ワシは今吉翔一言うもんや、よろしゅうな。 後ろの2人の名前も知りたいんやけどええかな?」

今吉の問い掛けに2人は頷き、桃井が先に口を開く。

「帝光中で男バスのマネージャーをやっていました、桃井さつきです」
「お、同じくマネージャーをやっていました。 沢田綱吉です」

桃井の際には反応しなかった彼だったがツナの自己紹介を聞くと目を見開く。
今吉は少しの間思考した後、3人に待つように告げると離れた。
しばらくして戻ってきた彼は、青峰の肩を叩いて口を開く。

「主将が呼んどるで」
「――わかりました」

相手がいなくなると今吉は続けた。



「桃井さん、沢田君。 2人にはマネージャーで入ってほしいんやけど」



勧誘の言葉を。

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