inviso firmamento(嫌われた大空) 4 数週間後、1年生の仮入部期間が始まった。 周りの生徒達が騒ぐ中、ツナは青峰と桃井に連れられて男子バスケ部に向かう。 3人が体育館に着くと、案の定バスケ部狙いの生徒達が固まっていた。 彼等はツナ達をちらと見た後、こそこそと話し出す。 『おい! あのガングロって帝光中の』 『キセキの世代の青峰だろ? 桐皇に来てるってマジだったのかよ』 『つうか両側にいる奴らも帝光だよな?』 『マネージャーやってた2人だろ? 男のマネージャーだからあの茶髪は覚えてるぜ』 「こそこそ話してんじゃねぇよ、しかも本人の前で」 青峰が低い声でそう威圧すると、生徒達は入口への通り道を開けた。 3人が入った途端、その目の前に1人の男子バスケ部員が現れる。 「何や何や? 騒がしい思うたら、有名人の登場かいな」 彼はそう言うと、ツナ達に近づいてきた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |