[携帯モード] [URL送信]

inviso firmamento(嫌われた大空)
8
「この後、沢田はどうする? リボーンさんと一緒に帰るのか? 無理なら泊まってもらっても問題は無いが」
「――帰るよ。 母さん達は味方だからね」

 そう言って、ツナは微笑む。
つい数時間前までの怯えた様子とは大違いだ。

……多分、これが本当の彼なんだろう。

赤司はふとそう思った。
そう、思っていた。

「わかった。 何かあったら、すぐに電話してくれ」

彼が電話番号を書いたメモを差し出すと、ツナは遠慮がちにそれを手に取る。
その後、2人は並盛に帰っていく。
いたって当然の事のように。

「もし彼から連絡があったら、すぐに電話する。 いつでも繋がるように」

赤司がそう言えば、メンバーは頷く。
彼にとっては、当たり前の光景だった。

 この時彼は、思いもしなかった。
ツナに、あんな被害が及ぶなんて。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!