デュララリ!! 標的.02!! 帝人達が話し掛けた少年の名は、沢田綱吉。 彼は2人を見るとゆっくりと話し出す。 「えっ……と、大丈夫です。 少し迷っただけで」 「おいおい、怖がんなよ。 俺らはカラーギャングじゃなけりゃあ不良でもねえよ」 正臣の言葉を聞くと、綱吉は明らかに落ち着いた。 簡単に自己紹介をしあい、2人と同い年だと判明した彼は再び口を開く。 「実は、知り合いとはぐれちゃって」 「知り合い? どんな人ですか?」 「えっと……黒スーツを着ていて、モミアゲがクルッとしてて、ボルサリーノを被ってて。 で、赤ん坊」 「赤ん坊!?」 最後の単語に2人は思わず同時に突っ込んだ。 直後、綱吉に背後から何か小さい影が直撃する。 「ぶっ!」 「何油売ってんだ、ツナ」 先ほど綱吉が言っていた条件全てに当てはまる、高い声の赤ん坊。 そんな人物が倒れ込んだ綱吉の背中に立っていた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |