[携帯モード] [URL送信]

デュララリ!!
標的.23!!
 ツナが下に駆け降りると、クロームが駆け寄った。

「皆は?」
「あの女の人が集めたみたいな男性達を、気絶させてる」
「気絶ってわかるんだ。 俺にはまだわからないかも」

彼がそう言えば、少し嬉しそうに微笑むクローム。
彼らはそのままハンズ前に向かった。

直後、セルティのヘルメットがすっ飛んだ。

周りにいたダラーズのメンバー達が逃げ出す中、ツナ達、ヴァリアー、そして臨也達はその場に立っている。
臨也はヘルメットを拾い、笑顔のままセルティに投げた。



 少しして、人影が疎らになった頃。
門田達のバンに向かっていたセルティが、突然膝から崩れ落ちる。
その後ろには、カッターを手に持った矢霧誠二。
彼は自らが刺した相手を無視して、『彼女』を連れて消えようとする。
そんな誠二の目の前に、帝人が立ちはだかった。
張間を殺した際の事を出されても、彼は全く動じない。
寧ろツナ達が驚いたほどに。

「痛みを感じない!!」

そんな訳はない。
彼の言葉を聞いたツナは思った。
きっと、感覚が麻痺しているだけだ。
彼がそう考えた時だった。

「やめてぇぇぇぇっ!」

セルティと誠二の間に、『彼女』が割って入ったのは。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!