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デュララリ!!
標的.17!!
 翌朝のホームルーム。
張間美香はおろか、矢霧誠二も欠席していた。
帝人もツナも不思議そうな顔をしている。
しばらくしてチャイムがなると同時に、担任であるリボーンが入ってきた。

「出席を取ります、早く席に着いてください」

彼の鶴の一声で皆が席に着く。
名前を呼ばれた者達が順々に返事をする中、張間の名が呼ばれる。

「今日もお休みですか……」

帝人は彼女の席をチラと見た。
しかしその視線はすぐ杏里に移り、窓の外の遠くを見るような目に変わる。

(……何かあったのかな?)

そんな彼に気づいたツナは少し首をかしげた。
少しすると、リボーンの声がその耳に届く。

「今日は矢霧君も休みですか」
「え!?」

誰かの驚く声の後、珍しい事もある物だと皆がざわめき立つ。
クロームが自分を見ていると気づいたツナは口パクでこう告げた。

「昨日言った通りに」

彼女はそれを見て小さく頷いた後、前に向き直った。



 時が経ち、3時45分頃。
教室を出る帝人の後に続いて、ツナが出る。
クロームは骸達とおり、獄寺と山本は彼に慌てて続いた。
まるで、何か企んでいるかのような動きだった。

 ツナが校門を出ると、ヤクザのような見た目の男が帝人につかみ掛かっていた。
それを獄寺が引き離し何やら口論になる。
帝人に彼が近づくと、相手は目を見開いた。

「綱吉君!? 危ないよ、離れてる方が良い」
「大丈夫!」

ツナはそう答えると笑みを浮かべる。
しかし、直後。

「てめぇもコイツのケータイぶっ壊した奴の知り合いか!?」

その言葉が聞こえたかと思えば、男が獄寺に殴りかかっていた。
しかし殴られそうになった当の本人はその拳をあっさり受け止める。
山本は男の後ろにいた、昨日杏里をいじめていた内の1人に近づくと『危ないのな』と引き離した。
直後、上から声が聞こえる。

「離れな」

獄寺がそれに従って離れると、すぐに黒バイクが男をすっ飛ばした。

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