デュララリ!! 裏・標的.13!! 「で、ヴァリアーの皆さんがセルティに、一体何の用なんですか?」 「簡単に言えば、手を握りたい」 XANXUSが口にした『手を握りたい』とは、協力しあいたいという意味だ。 それを聞いたセルティは打ち込んだ文章を彼等に見せる。 『互いの利益は?』 「ボンゴレと王子達は、あんたらに協力してもらえたら、この街でもっと広く動ける」 それを聞いた新羅は『なら、こっちは?』と尋ねた。 口を閉じたベルの代わりに、スクアーロが口を開く。 「てめぇらは、呼べばマフィアや暗殺部隊が来る。 ヴァリアーだけじゃなくてボンゴレも関わってんだ、結構な利益だぜ?」 「確かに、『裏』が来るのは利点か」 『――新羅』 セルティが話しかけると、新羅は『どうしたの?』と返す。 その顔は、とても嬉しそうだ。 『裏社会の奴らが来るのが、何だって利点なんだ?』 「まだ利点になる『かもしれない』レベルだけど……一応カラーギャングは、裏に近い表だからね」 彼の言葉を聞き、セルティは『そうか』と返すと、何も言わなくなった。 直後、XANXUSが口を開く。 「で、乗るのか?乗らねぇのか? はっきりしろ」 「――乗りますよ、XANXUSさん」 新羅がそう言うと、XANXUSはニヤリと笑った。 [*前へ][次へ#] [戻る] |