デュララリ!!
裏・標的.11!!
その日の晩。
セルティ・ストゥルルソンは、宿主である岸谷新羅と深刻な話をしていた。
――彼女の首らしき顔が他の体を持ち、しかも彼女から逃げたのだ。
彼女は20年間自らの首の気配を追い、この街を探し回っていた。
しかし自らの首らしきそれは、今他の体を持っている。
――もはや無意味になった。
彼女はそう思ったが、新羅は、例えば自らと結婚すればそれも布石だったのだと思えるようになる、と口にする。
それを聞き、彼女は純粋な言葉をかける。
相手が本当に自分を好きなのか。
自分と相手の恋愛の価値観は同じなのか、と。
その後も会話をし、新羅が寝ようとした時。
インターホンが鳴り、扉を叩く音がする。
新羅は眉間にシワを寄せた。
「誰だ? こんな時間に……非常識な」
そう呟いた後、彼は扉を開ける。
扉の外にいたのは――
『っ!』
「あの……貴方がたは、一体?」
「セルティ・ストゥルルソンとてめぇに用がある、裏社会の人間だ」
――XANXUS達3人だった。
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