デュララリ!! 標的.16!! 帝人と杏里が逃げ出してから少しした、路地裏。 臨也はゆっくりと口を開き、声を張り上げる。 「覗き見なんて趣味が悪いなぁ」 そこまで言って彼は間を開けた。 息継ぎをすると続ける。 「六道骸君――と、そのお仲間さん」 直後ビルの上から降り立つ3つの人影。 「見抜かれていましたか。 加えてたった1日で名前までたどり着くとは……感服しますよ」 「心にもない事を言わないで欲しいね。 それと、今のは上から本当に降りて来た?」 「さぁ、どうでしょう」 そう言って骸は肩を竦めた。 しかしすぐに普通の姿勢に戻り、クスリと笑った後続ける。 「僕は貴方も十分悪趣味かと思いますがね? しかも散々やって恐怖を植え付けた上で止める……何とも慈悲の無い」 「君に慈悲とか言われたくないね。 雰囲気からして、散々やったのは君もきっと同じだろうに」 そう返すと臨也は苦笑した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |