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デュララリ!!
標的.13!!
 その後、池袋の一角。
黒バイクが折原臨也の尻拭いを終え、そこから立ち去ろうとした時。

「ゔお゙ぉい、ガチでいたぞぉ?」

その声が聞こえると同時に感じた、抑え目の、しかし強い殺気に彼女は思わず武器を出す。
だが飛び出した瞬間、彼女が着けていたヘルメットが何故か落下した。

「……ししっ、マジで顔無いんだ。 妖精デュラハンっつうマーモンから買った情報も、本当なんじゃね? スクアーロ」
「かもなぁ゙、ベル」

自分の事を知っているらしい青年2人に、彼女はますます身を強張らす。
しかし

「おい女、別に殺す気はねぇからその武器は消せ」

この場に既にいた2人とは全く違う声と格段に強い殺気に、彼女は仕方なく鎌をしまう。

「大人しいもんだな、襲い掛かって来るかと思ったぞ――セルティ・ストゥルルソン」
『お前達は誰だ』

名を呼ばれるとさすがに問わない訳にも行かなくなったのか、彼女――セルティ・ストゥルルソンは、話せない代わりに文字を打ち込むとそれを見せて彼等に尋ねる。

「王子達の正体? 言っても平気な訳?」
「バラしても平気だろぉ。 どうせこれから深く関わる事になるんだからなぁ゙」
「りょーかい。 んじゃあ王子からな」

そう言って、金髪の彼――ベルは笑った後、再び口を開く。

「俺は幹部で嵐の守護者のベルフェゴール、ベルで良いぜ。 次スクアーロな」

そう言うと、ベルは一歩下がり、代わりに銀色の長髪の彼が口を開く。

「同様に幹部で雨の守護者の、スペルビ・スクアーロだぁ」

簡単に済ませ、スクアーロも一歩下がる。

「……で、俺はXANXUS。 ボンゴレファミリー独立暗殺部隊ヴァリアーのボスで、大空の守護者、だ」

セルティは『ボンゴレ』だ『守護者』だ『ヴァリアー』だ等と聞いてもさっぱりだったが、一つだけ理解できた事を返事として打ち込み、彼等に見せる。



『お前達は、マフィアなんだな』



と。

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あきゅろす。
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