Subsequent Descent 4 「ヨシ、さっきの声ってその人か?」 先ほどとは打って変わり、いつも通りの顔の鼎が突然慶喜に尋ねた。 彼が頷くと鼎は何処か納得したような顔になり、それを見た慶喜は非常にホッとした。 それはそうと、これではっきりした。 「鼎が、雨の守護者なんだ」 「守護者? 雨? 何の話だ?」 『なぁ……慶喜、で良いか? こいつ全く分かってないんだけど』 『教えてやってくんね?』と言う山本と首を捻る鼎がそっくりで、慶喜は『わかりました』と口にしながら思わず苦笑した。 [*前へ] [戻る] |