Subsequent Descent
7
初めに邂逅したのは、慶喜と紫苑だ。
「……お前が、沢田慶喜か」
「トリカブト! じゃなくて……紫苑、か」
『ターゲットの彼が何故前線にいるのか』と疑問に思いつつも、慶喜はすかさず相手との距離を詰める。
拳を繰り出して気づいた。
(他のメンバーの炎の気配が、無い)
しかし遅かった。
一瞬にして紫苑は消え、慶喜の拳は空を切る。
「……またか」
「何がまたなのだ? 沢田慶喜よ」
そこら中から相手の声がして彼は思わずビクついた。
しかしすぐに持ち直し、笑みを浮かべる。
「また俺に破られた戦い方か、と思っただけだ」
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