Subsequent Descent
6
「それを言うなら、大空のアルコバレーノと電光のγではありませんか?」
「……あー、そっちの方がしっくりくる」
輪廻の問いに軽く返した紅蓮は、笑顔のまま続ける。
「じゃあ、ベースに移動しようか」
そう言った彼が指を鳴らすと、慶喜達の視界は一変した。
選ばれたメンバーはかつてと同じベースの前に。
選ばれなかった3人は、観客席に。
違う点と言えば、観客席がミルフィオーレファミリーと同じ部屋と言う所だけだろう。
観客席に楽しみそうな様子で座る紅蓮は、マイクを片手に口を開く。
「じゃあ、開始5秒前」
「――3、2、1」
カウントダウンの最中に、慶喜は死ぬ気丸を服用する。
彼の額に炎が灯ったのと
「スタート!」
紅蓮による開始の声がかかったのは同時だった。
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