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Subsequent Descent
5
 自らの胸元にマーカーが現れても、紫苑は全く動じなかった。
周りのメンバーもである。
むしろ、『予想済みだった』とでも言いたそうな顔だ。
それに対して黎雨は、明らかに緊張した面持ち。

「大丈夫だよ、黎雨ちゃん」
「……沢田、君?」
「俺達が、絶対に守るから」

慶喜の言葉を聞いて彼女はホッとしたのか礼を告げ、それを見ていた紅蓮が茶化しに入る。

「ハハ、まるでお姫様と騎士だね。 ――かつてのユニと綱吉君みたいだ」

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あきゅろす。
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