Subsequent Descent
5
自らの胸元にマーカーが現れても、紫苑は全く動じなかった。
周りのメンバーもである。
むしろ、『予想済みだった』とでも言いたそうな顔だ。
それに対して黎雨は、明らかに緊張した面持ち。
「大丈夫だよ、黎雨ちゃん」
「……沢田、君?」
「俺達が、絶対に守るから」
慶喜の言葉を聞いて彼女はホッとしたのか礼を告げ、それを見ていた紅蓮が茶化しに入る。
「ハハ、まるでお姫様と騎士だね。 ――かつてのユニと綱吉君みたいだ」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!