Subsequent Descent
2
少し間を置いてから、紅蓮は再び口を開いた。
その間にも1人2人と増え、彼の周りには男女6人。
そのうちの1人の右目の下には紅蓮と同じ、三連のダイヤマークが入っている。
「全員揃ったし、始めようか」
彼が言った直後、目の前に現れる金のジャイロルーレット。
大方幻覚で隠されていたのだろう。
それに刻まれたマークを見て、慶喜が口を開く。
「な、何でいきなり――チョイス!?」
「お、綱吉君から教えてもらったの? ならわかるよね……前の僕と綱吉君、会って話してるはずだから」
それを聞き、彼は息を呑んだ。
紅蓮の言う通り慶喜は夢の中で綱吉から聞いていたのだ。
白蘭がチョイスを再び行おうとしている事と、そのルールを。
「さあ、ルーレットに手を当てて」
「……皆、組み合わせがどうなっても大丈夫?」
慶喜が尋ねると、同様に夢で聞いていた守護者達は頷いた。
それを見てすぐに、彼は手をジャイロルーレットに添える。
「今回は同時に言おうか」
紅蓮の言葉の後、同時に息を吸う音。
そして
「「チョイス」」
ルーレットが回された。
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